イマイマココニ

ワタシガイマシタ

それでも一緒にいたい人たちの話

 コミュニケーション、それは、とてつもなく労力がかかるものだ。

 バックボーンが似ていることは、意思疎通が上手くいくかを必ずしも左右しない。近しい人の言っていることが全然理解できないとき(それは、近しい人にとっては私の言っていることが全然理解できないときでもある)がある一方、思いもよらぬ人と意気投合することもある。

 100のうち99を自分と同じように受け取る(奇跡的な)人がいたとしても、100全く同じに受け取り、かつ、同じように考え、反応するわけではないだろう。

 

 伝わらなくて嫌になってしまいそうになるとき、業務上だけの関係であれば事務的に接することに専念したり、興味もないし利益もない関係だとしたらどちらかから離れてしまうこともできる。

 でも自分が一緒にいたいと思う人に対しては、どんなに面倒でも、伝わるまで(あるいは、伝えなくてよくなるまで)、諦めずに工夫したり努力したりする必要がある。

 コミュニケーションの労力を面倒だと思わずに(、思いながらでも)、関わっていきたいと思える人がいるのならば。私たちが持てる力は、その人たちに注ぐべきであると思う。